
今回は尿路結石についてお話します。
尿路の結石は大きく上部尿路結石(腎臓や尿管)と下部尿路結石(膀胱、尿道)に分けられます。このうち下部尿路結石は結石全体の3〜4%程度で、殆んどは上部尿路結石です。原因は不明のものが8割で、感染症や排尿障害、通風遺伝によるものなどが原因の場合もあります。それでもまだ男性に多く、女性の2.3倍程度の頻度です。 症状は、尿管結石は多くの場合痛みを伴います。通常は左右どちらかの背部痛、側腹部痛で、下腹部や会陰部に及ぶ事もあります。また吐き気や血尿を伴うことがあります。尿道結石の症状は排尿障害や痛みで、女性には殆ど起こりません。腎結石や膀胱結石では血尿が出ることもありますが無症状の事も少なくありません。健診や、他の病気で検査を行った時にたまたま見つかる場合もあります。
尿路結石は治療後の再発が多い事でも知られ、治療5〜10年で半数以上が再発するといわれています。
結石ができた場合、尿中に出血する場合がありますのでまず検尿を行います。次に上部尿路(腎、尿管)結石の検査はレントゲン検査を行います。 結石の性質にもよりますが、およそ9割は白く写ります。造影剤という薬剤を使用し、尿管を映し出す方法もあり、この検査では尿の通過性や狭窄部位がわかります。またCT検査も有用で、無症状の腎結石が診断される場合も増えてきています。その他の検査としては腹部エコーも有効で、結石のほか尿管などに尿が停滞した状態(水腎症)も診断できます。 結石と見間違え易いものとして、血管やリンパ節の石灰化(カルシウムが沈着した状態)や、すい臓結石、胆石などがありますが、造影剤を使用した検査でその位置関係を把握して判断します。 下部尿路(膀胱、尿道)結石の場合もレントゲン検査が主体ですが、その他膀胱内視鏡検査も有用です。 次回は結石の治療についてお話します。